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伝統工芸伝承のためのデジタル化

目次

伝統工芸における技能継承について

前号「伝統工芸品に知的財産権を活用する」の記事で紹介したように、石川県には数多くの伝統工芸があります。これらの伝統工芸は次世代に伝えていかなければなりませんが、こうした技能継承が後継者不足によって難しくなっているという問題は周知のとおりだと思います。さらに伝統工芸の技能継承において、ベテラン職人が高齢化している、技能継承の機会がない、技能継承には時間と費用がかかる、といった問題もあります。

職人技の伝達において需要なことは、「暗黙知」を表現し、再現することです。「暗黙知」とは何か、暗黙知を表現するためにはどうすればよいいか、について考えてみます。

暗黙知とは?

暗黙知(あんもくち、英: Tacit knowledge)とは、経験的に使っている知識だが簡単に言葉で説明できない知識のことで、経験知と身体知の中に含まれている概念。例えば微細な音の聞き分け方、覚えた顔を見分ける時に何をしているかなど。マイケル・ポランニーが命名。経験知ともいう。

暗黙知に対するのは、言葉で説明できる形式知。暗黙知としての身体動作は説明しにくいが、経験知では認識の過程を言葉で表すことができる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%97%E9%BB%99%E7%9F%A5

暗黙知を伝達する方法

暗黙知を伝達する方法として、従来、次のような方法が用いられています。

例示や具体的な行動を見せる:職人がどのように行動するかを見せます。たとえば、特定の作業をする際に、どのように工具を使用するか、どのように手順を踏むかを見せることで、習得者が同じように行動できるようにします。

状況や背景を伝える:特定の行動や知識を理解するために必要な背景や状況を伝えます。たとえば、特定の場所での慣習や、特定の作業で必要なスキルを伝えることで、習得者がその作業を理解できるようにします。

モデルを見せる:職人の作業結果や制作物を見せる。たとえば、特定の作業において職人が作ったものを見せることで、習得者が同じものを作りやすいようにします。

質問やフィードバックを行う:習得者が職人の動作を理解できているかを確認するために、質問やフィードバックをします。

そして最近では、「暗黙知のデジタル化」や「暗黙知の可視化」という方法がとり入れられるようになっています。

暗黙知をデジタル化する方法

暗黙知のデジタル化とは、暗黙知をコンピューターシステムやデータベースに記録し、データとして扱えるようにすることを指します。暗黙知をデジタル化することで、膨大な情報を管理しやすくなります。また、暗黙知をデータとして扱えるようにすることで、データマイニングや機械学習を用いて、暗黙知を自動的に分析したり予測したりすることができるようになります。

暗黙知をデジタル化するための技術として、以下のようなものがあります。

各種センサを利用する:職人の動作を取得して分析し、職人が見たり聞いたり触ったりしている動作と同じ動作をシミュレーションしたり仮想空間で体験したりできるようにします。

テキストを利用する:職人から作業方法や作業手順を聞き、その情報を言語化し、マニュアルとして技能習得に役立てます。

技能伝達のための取り組み例

技能を伝達するための技術として、実際にはどのようなものが開発されているのでしょうか?以下にいくつか紹介します。

インタラクティブ情報伝達システム及びインタラクティブ情報伝達方法並びに情報伝達システム』特許第7157424号公報

熟練者は、協働者の周囲情報をリアルタイムで感知しながら、協働者の視線先と手の動きを見て、自分の手の動きをそのまま触力覚として伝達させるように指導することにより、協働者は、自分の手作業による行為を行う際に、遠隔地にいる熟練者と臨場感を共有しながら、当該熟練者の暗黙知である手技を間接的にリアルタイムで指導を受けるようにした。

https://patents.google.com/patent/JP7157424B2/ja?oq=JP7157424
引用:https://patents.google.com/patent/JP7157424B2/ja?oq=JP7157424

『職人技、「筋電」から分析し継承 東工大』日本経済新聞(2022年1月31日)

科学的に分析する手法として、小池教授は人間が脳から筋肉に動作の命令を出す時に流れる「筋電」と呼ぶ微弱な電気信号を活用する。電極で取得した熟練者のデータを参考にして自身の動きを改善させれば、細かなコツも習得でき、上達の近道になると考えた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC231DW0T20C22A1000000/
引用:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC231DW0T20C22A1000000/

まとめ

これらの技術開発からも、職人技の再現と伝承にはAI、IoT、ビッグデータなどの技術が不可欠であることがわかると思います。各分野でデジタル化推進の取り組みが行われていますが、伝統工芸伝承においても例外でないと言えます。冒頭で述べたような課題も、こうした最先端テクノロジーを利用すれば解決できるかもしれません。

この記事の一部は ChatGPT を利用して作成されています

株式会社IPアドバイザリー
石川県白山市で伴走型の中小企業知財支援を行っています。DXに伴う知財活動支援、知財コンサルティング、発明発掘、特許出願支援、特許調査、特許翻訳サービスをワンストップで提供しています。
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