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オープン&クローズ戦略

目次

オープン&クローズ戦略とは?

 オープン&クローズ戦略とは、以下の(1)オープン戦略に加え、(2)クローズ戦略を取り入れ、自社の利益拡大のために2つの戦略の選択を適宜行うことです。


 (1)オープン戦略
 オープン戦略とは、自社技術などを他社に公開する、又は自社の特許権等に通常実施権を設定し、他社に有償又は無償でライセンスする戦略です。
 オープン戦略の目的は、自社技術の普及です。
 オープン戦略に関する技術を無償で一般公開するか、特許出願し、権利化し、所定の条件等を設けた上で一般化するかは技術分野の慣習、成熟度、市場をどれだけコントロールしたいか等に依ります。オープン戦略だからと言って知的財産権は一切取得しなくてもよいとは限らないことに注意する必要があります。


 (2)クローズ戦略
 クローズ戦略とは、自社技術などを秘匿する、又は自社の特許発明を独占して実施し、他社にライセンスしない戦略です。
 クローズ戦略の目的は、自社技術の独占実施によるブランド化、高収益化です。
 自社技術を秘匿するのか、特許出願し、権利化するのかは、自社技術の検証性を一つの目安として判断するのがよいと思います。例えば、検証性がある技術は特許出願し、権利化し、検証性がない技術は秘匿する等です。ここで、検証性とは「調べればその技術を確認することができる」ことです。

オープン&クローズ戦略の実施

 (1)コア技術の特定
 コア技術とは、自社の事業の中核となり、他社の技術と比べて優位性を有する技術です。
 例えば、Googleの場合、コア技術は検索技術や検索連動型の広告表示技術などでしょう。
 アップルの場合、コア技術はiPhone向けのモバイルオペレーティングシステムやiPhoneのハードウェア、iPhoneにおけるUIの制御、iPhoneにおけるUIのデザインなどです。


 (2)クローズ戦略
 コア技術に関してクローズ戦略を実施します


 (3)オープン戦略
 コア技術の周りのサービス等を普及させるためにオープン戦略を実施します

中小企業のオープン&クローズ戦略

オープン&クローズ戦略はやや高度な手法ですが、中小企業がニッチトップを目指すためには有効な戦略であると言えます。中小企業にとって、オープン&クローズ戦略の最適なアプローチは、その企業固有の目標、リソース、市場での位置づけによって異なります。オープン&クローズ戦略を成功に導くには、長期的な戦略目標を考慮し、各アプローチの長所と短所を比較検討することが重要です。

株式会社IPアドバイザリー
石川県白山市で特許分析サービスを提供しています

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